概説
オプティマークTM2900フィルム（黒）は紫外線硬化型フィルムで、マーケムQ2000／2001デジタルマーキングシステムでの使用に適しています。金への捺印を想定して設計されました。適切に扱えば、その他の素材にも使用する事ができます。

硬化特性：紫外線硬化

クリーナー：320

付属薬品：
硬化していない印字を落とすには、マーケム320クリーナーを使用して下さい。
硬化していない印字を落とした後、跡がはっきりと残る場合があります。

乾燥／硬化：
最高の耐溶剤性を実現するためには、紫外線に照射する前にあらかじめ表面を110℃〜130℃に温めておく必要があります。印字を硬化するのに、フュージョンF‐３００もしくは４５０Hタイプの紫外線ランプ（300ワット／インチ　分）を推奨します。ベルトスピードは紫外線ランプ下での露光時間が2、3秒を満たすように調節して下さい。この条件を満たすのは1分あたり約2フィート（およそ61cm）です。硬化するのに必要な最低エネルギーは7200ｍJ／cm2です（インターナショナル・ライト社の３９０Bラジオメーターで測った場合）。

技術資料：
・捺印面をマーケムの推奨する手順に従って洗浄した場合、印字は溶液A、B、D、MIL-STD- 883E method 2015溶剤に対す
　る耐性テストに合格しています。半田フラックスに対する耐性はありません。
・最良の印字と、最大限の付着効果を得るために被捺印物の捺印面はあらかじめ清潔にしておく必要があります。
　洗浄方法としては、加熱処理、溶剤洗浄、プラズマ処理などがありますが、被捺印物の素材によって異なります
　マーケムは金属に対しては加熱処理を避けることを勧めます。（金への印字で半田フラックスへの耐性を希望する方には
　マーケム2701熱硬化型フィルム（黒）がお勧めです）
・この製品のニッケルへの使用は推奨していません。しかし、当社のパフォーマンステストにおいては、ニッケルへの捺印に
　成功しました。印字の付着強度は不十分です。
・推奨する初期設定。パワー；１８、ドウェル；１０。
・ガラスに捺印された印字は、MIL-STD-の溶液に対して特に優れた耐性を持っています。

廃却処分方法：
公共廃棄物処理場、ごみ焼却炉（地元の規則に従う）。　詳細は、マーケム製品安全データシートをご覧下さい。

推奨使用期限：
このインクの推奨使用期限は出荷日より6ヶ月間、もしくは製造日より12ヶ月間のどちらか早い方となっております。
20℃〜30℃、相対湿度70％以下で保存して下さい。使用直前まで開封しないで下さい。開封後は、密封した容器に入れて、涼しく乾燥した暗所で保存して下さい。

注意点：
・この製品に使用されている素材はOSHA(米国職業安全衛生管理局)ハザード通報基準の定義に基づく健康上・安全上の
　危険を伴うことがあります。使用前は必ずMSDS（製品安全データシート）から特定の危険情報を参照して下さい。
・ある特定の用途に対する化学製品の適正の保証は一切しません。特定のパフォーマンス（転写、付着、耐久性）は捺印面
　の状態に直接左右されます。仕様は予告なしに変更される場合があります。
　色のご相談、他のアプリケーションに関連するインクやその他の質問などは弊社の営業担当、又は環境安全室にお問い
　合わせ下さい。